電力自由化から8カ月…もしあの電力プランを選んでいたら、いくら節約できてお得になったのか?たられば検証

2016年11月27日

Photo:Light bulb By:haru__q

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力自由化から早くも8カ月…

せっかくなので切り替えた方がお得になるんだろうなあ、と思いながらなにもせず、早くも半年以上が経ってしまいました。

我が家が現在契約しているのは東京電力
契約している電気プランは従量電灯B30Aになります。

もともと住んでいる地域に電力を供給している電力会社の、昔ながらのベーシックなプランのままです。

もしあなたが電力自由化をスルーしてしまった人だったら、似たような感じなんじゃないでしょうか。

電力自由化がはじまった4月の段階で、お得なほかの電力プランに変更していたら、一体いくらお安くなっていたんでしょう?

我が家のリアルな電気使用量をもとに、電力会社を乗り換えていたらいくらかかったか?東京電力に支払ったお金との差額はいくらなのか?を検証。

気づかないうちに、損していたものを見える化してみます。



タイナビスイッチ

電気料金の基本おさらい

東京電力のでんき家計簿で請求金額の内訳を見てると、電気料金のなににお金を払っているかわかります。

請求金額内訳の項目は、基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金にわかれます。

基本料金

各社で設定している基本料金ですね。契約している電圧によって値段が変わってきます。

電圧が40Aより30A、30Aより20Aの方が基本料金は安くなります。

20Aだと、電子レンジと炊飯器を同時に使うとブレーカーが落ちる感じのようです。

電力量料金

電力量料金は、電気を使った分のお金です。

どの会社でも使用量の多い少ないで段階的に料金が変わってきます。
設定料金で多いのは、120kwまでの料金、120kwから300kwまでの料金、300kw以上の料金の3段階制を採用している会社です。

それぞれを1段料金、2段料金、3段料金と呼んだりするようです。

1段料金より2段料金、2段料金より3段料金の方が料金が高くなります。

燃料費調整額

燃料費調整額とは、燃料の調達コストの調整を各月の価格に転嫁しているもので毎月変化します。

電気提供会社によって調達コストも変わってきそうなものですが、電力自由化で参入する新電力などは、地域の電力会社と同じ燃料費調整額に設定している場合が多いようです。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、電力会社が再生可能エネルギーを買取したの費用を電気料金の一部に加算しているものです。

これも地域の電力会社と同じに設定している会社が多いようです。

我が家の電気料金

2016年4月以降の、ぼくの家の電気料金です。

電気使用量 電気料金
2016年4月 172kWh 4,314
2016年5月 128kWh 3,294
2016年6月 123kWh 3,052
2016年7月 126kWh 3,087
2016年8月 138kWh 3,318
2016年9月 173kWh 4,100
2016年10月 133kWh 3,163
2016年11月 120kWh 2,871

そもそもそんなに電気料金が高くないかと思いますが、4月からの電気料金はこんな感じです。

総額にして27,199円

東京電力の電気料金単価は以下のようになっています。

基本料金 1段料金 2段料金 3段料金
84240 1943 2591 2993



タイナビスイッチ

電気料金を比較してみる!

では、2016年4月にお得と言われる別の電力会社のプランに変更していたら、どうなっていたでしょうか?

実際の電気使用量をベースに試算してみました。
比較してみたのはお得になりそうだった全11社。

  • ソフトバンクでんき
  • 東急パワーサプライ
  • 東京ガス
  • イーレックス
  • 東燃ゼネラル
  • ENEOSでんき
  • J:COM 電力 家庭用コース従量B
  • 大東エナジー
  • エイチ・アイ・エス たのしいでんき 東京大江戸プラン
  • エルピオでんき
  • HTBエナジー たのしいでんき 東京大江戸プラン 従量電灯B5

契約アンペア数を30Aのまま、契約条件は変更せずに料金総額がどうなるかでランキング化してみます。

さあ、どれくらい節約できて、いくらほどお得になったのでしょうか!?

第11位 東京ガスにしていたら…3,761円損してた!!


東京ガス

東京ガスに変更していた場合、3,761円値上がりになりました。

基本料金 1段料金(140kWhまで) 2段料金(140kWhから350kWhまで) 3段料金(350kWh以上)
90720 2324 2389 2912

東京ガスの設定料金は、東京電力に比べても高いです。

1段階料金の使用量の設定も140kWhまでとなっているので、我が家のようにあまり電気使用量が多くない場合はより割高になります。

東京ガスの場合電気だけの料金で考えるのはナンセンスなのでしょう。
ガスとセットの「ガス・電気セット割」や、電気+ガス+通信をセットにした「東京ガストリプル割」にする前提で考えないといけないようです。

「ガス・電気セット割」に申し込んだ場合、「電気需給契約ごとに、電気料金の基本料金(月額)から270円割引いたします。」ということなので、その場合の電気料金は、

270円×8ヶ月=2,160円

割引きされることになります。つまり電気料金とガス料金の合算で、

3,761円-2,160円=1,601円

の割引になるということですね。正直、電気とガス両方で考えると大した割引にはならなそうです。
ガス自由化以降のさらなる低価格化に期待ですかね。

第10位 ソフトバンクでんきにしていたら…3,322円損してた!!


ソフトバンクでんき

ソフトバンクでんきの設定料金は、実は東京電力のプラン・スタンダードSと同じです。

基本料金 1段料金 2段料金 3段料金
84240 2340 2340 3002

ソフトバンクでんきに変更すると、3,322円値上がりしました。

つまり我が家の場合、従量電灯B・30Aのプランから新しい料金プランスタンダードSに変更すると値上がりしてしまうという試算結果になりました。

ソフトバンクでんきを利用するなら、当然スマホはソフトバンクを利用するに限ります。

ソフトバンクででんきとスマホやネットをまとめる「おうち割」のでんきセットならスマホ代金が毎月最大300円割引されるプランがあるので、うまく利用すればトータルの料金をもう少し抑えることができそうです。

しかし、我が家はソフトバンクからはもう卒業したし、料金体系が複雑になるのが嫌なので通信とセットのお得プランは利用しませんが、もしあなたがソフトバンクユーザーなら検討してもいいかもしれません。

第9位 ENEOSでんきにしていたら…765円損してた!!


ENEOSでんき

ENEOSでんきの設定料金は、電気使用量が多いほどお得になります。

基本料金 1段料金 2段料金 3段料金
84240 2076 2326 2575

ただし、120kWhまでの電気料金は東京電力よりも高く設定されています。

我が家は、毎月110kWh〜200kWh程度の使用量なので、少ない電気使用量分の電気料金が高く設定されているので割高になってしまいました。

そのためENEOSでんきを使用した場合は、765円の値上がりでした。

2年以上の契約を前提にしたENEOSでんきの「にねんとくとく割」に申し込むと、

1〜2年目 0.20円/1kWh割引
3年目以降 0.30円/1kWh割引

になります。

それを踏まえて計算すると、2016年4月から11月までの電力使用量は1,113kWhなので、

0.2円×1,113kWh=222.6円

約222円お得になりました。

それでもENEOSでんきの「にねん割」には、契約期間中の解約に解約違約金1,080円がかかってくるので、気軽に利用できないところが残念です。

第8位 J:COM電力 家庭用コース従量Bにしていたら…242円お得だった!!


jcom電気

J:COM電力の設定料金は、東京電力よりちょっとだけ安く設定されています。

基本料金 1段料金 2段料金 3段料金
84240 1933 2565 2694

そんなわけで、ついに東京電力のままにしているよりもお得な金額になりました。
J:COMはケーブルテレビの大手ということもあって、電気料金に関しては通常より割高かと思っていたので、想像より安い結果になりましたが、ほかの電力会社の料金設定と比べると低価格というわけでもありませんでした。

結果は242円お得になりました。

J:com電力 家庭用コースと同時にネットやケーブルテレビ・電話も申し込むとお得になります。

でも、我が家ではケーブルテレビを引いてないですし、契約する予定もないのであまり関係ありませんでした。
ケーブルテレビのチャンネル数に合わせたプランがいろいろとあるので、最適なものを契約する必要があります。

第7位 イーレックスにしていたら…454円お得だった!!


erex

イーレックスは法人や官公庁・学校・病院など7,000以上の施設へ電力を供給している電力会社で、再生可能エネルギーの開発にも積極的です。

セット割や長期縛りなどがなく、シンプルな料金設定になっています。

基本料金 1段料金 2段料金 3段料金
83820 1935 2436 2724

基本料金も従量料金の設定も東京電力より安く、2段階料金は11社中2番目に安い設定になっています。

電力自由化とともに東京電力から乗り換えていた場合、総額では454円お得でした。

2段階料金部分が安いので、電気使用量が多めの月の方が割安感が高いです。

eREXの料金プランはシンプルなので、比較検討しやすいのもよいです。

第6位 東急パワーサプライにしていたら…562円お得だった!!


東急パワーサプライ

東急パワーサプライの料金設定は、とにかく基本料金の安さが目立ちます。

調べた11社の中では最安値の788円40銭。1段階料金も最安クラスなので、あまり電気を使用しない場合はお得になります。

基本料金 1段料金 2段料金 3段料金
78840 1941 2588 2903

東急パワーサプライに乗り換えていた場合、562円お得になりました。

ただし契約条件があります。
30Aの契約をするには系列のクレジットカードである東急カードで電気代を支払わなければなりません。

クレジットカード1枚作るくらい問題ない場合は大変お得ですね。
東急沿線に住んでいて、東急ストアを利用している場合はさらにお得になります。

第5位 東燃ゼネラルにしていたら…984円お得だった!!


東燃ゼネラル

東燃ゼネラルのmyでんきは、全体的に単価の安い料金設定になっています。
セット割などの複雑なプランもないので、わかりやすいです。

基本料金 1段料金 2段料金 3段料金
81713 1885 2513 2903

myでんきの料金プランは、基本料金と1段階料金の価格設定が安いので、あまり多く電気を使わない人にもメリットがあります。

我が家の電気使用量だと984円お得になりました。

第4位 エルピオでんきにしていたら…1,446円お得だった!!


エルピオでんき

エルピオでんきは、千葉県を中心とした関東エリアでLPガスを小売販売する会社エルピオの新電力です。
価格の安さで評判になっています。

基本料金 1段料金 2段料金 3段料金
80028 1891 2262 2531

基本料金も、東急パワーサプライほどではありませんが、比較した11社の中では最安値クラス。
しかしなんと言っても従量料金の安さが目立ちます。120kWhまでの1段階料金だけでなく、120kWhから300kWhまでの2段階料金の安さが他社と比較しても群を抜いて安いです。

1段階料金と2段階料金が安いことで、電気使用量の少ない人でもお得になります。
我が家の電気使用量で試算すると、1,446円お得になりました。

一般的な新電力は電気使用量が多いファミリー層がお得になりやすい料金設定になっていますが、エルピオでんきの場合は従量料金が安いのが魅力的です。
東京電力と比較しても、従量料金がそれぞれの段階で約3〜4円も安いです。

エルピオでんきが安い理由のひとつが、セット割や特典を設けないことです。
複雑な料金体系やおまけをつけないシンプルなプランを提供することで、コストカットを実現しているようです。

エルピオ自体はLPガスを小売する会社ですが、ガスとのセット割を行わないところにも会社のポリシーを感じます。

LPガスの利用者以外のどんな家庭でも電気契約ができて、さらに解約金が発生しないのも乗り換えしやすいメリットです。複数年の縛りもありません。

第3位 大東エナジー いい部屋でんきにしていたら…1,483円お得だった!!


大東エナジー

いよいよ、値下がり幅ベスト3に突入です

大東エナジーは、「いい部屋ネット」でおなじみの大東建託が2014年に設立した電力供給事業会社です。

料金設定は「地域の電力会社の従量料金価格から5%割引いた料金単価」になっていてお安いのですが、「いい部屋でんき」は大東建託グループが管理するお部屋の入居者様限定サービス、つまり大東建託管理物件に住んでいないと使えません。

基本料金 1段料金 2段料金 3段料金
80028 1854 2470 2851

大東エナジーにしていた場合、1,483円お得でした。

やっぱり従量料金の5%割引は大きいですね。

さらに家賃と電気料金を合算して支払いができる「おまとめサービス」を利用することが可能です。

この「おまとめサービス」はクレジットカード払いができますので、クレジットカードを上手に使えば電気代だけでさらに1%は安くできそうです。

家賃分のポイントも貯めることもできますので、トータルで言うと結構お得そうです。

残念ながら我が家は大東建託管理物件ではないので、申し込みできません。残念です。

第1位タイ エイチ・アイ・エスたのしいでんき 東京大江戸プランにしていたら…1,572円お得だった!!


H.I.Sたのしいでんき

値下がり幅1位がなんと同じ金額で2社ありました。。

ひとつめは旅行代理店でおなじみのH.I.S.がはじめた電力事業、「H.I.Sたのしいでんき」です。
大東エナジー同様、設定価格は既存の電力会社よりも電気料金を5%安く設定することで、確実に電気代が下がります。

基本料金 1段料金 2段料金 3段料金
80028 1846 2462 2844

地域の電力会社の基本料金・従量料金のすべてが5%オフになるので、電気料金ももちろん下がりました。
その結果1,572円お得になりました。

かかった電気代から一定の割合で値引きされるので、電気代が高い人ほど割引金額が多くなるプランになります。

30A以上の電圧を使用しないといけないという契約条件があります。
また契約期間が決まっています。電力供給開始日より1年間の契約で、2年目以降は毎年の自動更新。1年未満での解約は違約金の2,000円が発生します。

引越しによる1年未満の解約は違約金が発生しないようです。詳しくはH.I.S.たのしいでんきホームページもご覧下さい。

旅行費用とのセット割も期待したいところですが、電気の申し込みと同時に行った旅行ツアーだけが対象だったり、海外旅行で2,000円分、国内旅行で1,000円分の商品券がもらえるくらいと、こちらはそこまで期待するほどのことでもない感じでした。

ただし、基本料金は2倍ですが2時間の無料時間帯がある新プラン「朝トクコース」「ママトクコース」を誕生させるなど、他社にはない斬新な料金プランを今後も発表する可能性がるので注目です。

H.I.S.たのしいでんきが供給する電力は、グループ会社のハウステンボス株式会社の子会社「HTBエナジー」から調達しているものになりです。

それをH.I.Sが代理店となって電力販売をしています。ですので値下がり幅1位のもうひとつは…

第1位タイ HTBエナジー たのしいでんき 東京大江戸プラン 従量電灯B5にしていたら…1,572円お得だった!!


HTBエナジー

HTBエナジーは長崎・ハウステンボス生まれの電力供給事業会社です。H.I.Sのグループ会社として2015年に設立された新しい会社です。

設定料金はH.I.S.たのしいでんき同様、地域の電力会社よりも一律5%安くなるプランです。

基本料金 1段料金 2段料金 3段料金
80028 1846 2462 2844

値下がり額はH.I.S.たのしいでんきと同じ、1,572円お得に!!

我が家の電気使用量だと、8ヶ月で1,572円の節約が最大額でした。

契約期間や解約金については、H.I.S.たのしいでんきと基本的に同じですね。

電力会社を乗り換えます!!

2016年4月に電力自由化が始まって早8ヶ月。

実際使用した電気使用量を元に算出した結果、我が家はH.I.SたのしいでんきかHTBエナジーに乗り換えておけば、1,572円お得だったことがわかりました。

そこで早速電力会社を乗り換えて電力自由化の恩恵を受けようと思います。

しかし選ぶ電力会社は、その2つではありません。

ぼくが選んだのはエルピオでんきです。

エルピオでんき、そのワケとは…!?

今回試算したのは、電力自由化された2016年4月以降からの8ヶ月分の電力使用量を元にしました。

電気使用のピークって夏場と冬場ですよね。今回の計算方法だと、電力使用が増える冬場を計算にいれていない結果になってしまいます。

そこで、計算に使う期間延長し東京電力のでんき家計簿で現状遡れる2015年2月から2016年11月までの期間で再計算しました。

そうしたところ、順位変動が起こりました。

2015年2月から2016年11月までの22ヶ月分の電気使用量で集計した結果、もっともお得になったのがエルピオでんきだったというわけです。

第1位 エルピオでんき -5,773円お得!!
第2位 HTBエナジー -5,407円お得!!
同 H.I.Sたのしいでんき -5,407円お得!!
第4位 大東エナジー -5,121円お得!!
第5位 東燃ゼネラル -3,533円お得!!
第6位 イーレックス -2,287円お得!!
第7位 東急パワーサプライ -2,045円お得!!
第8位 J:COM電力 -1,209円お得!!
第9位 ENEOSでんき +817円損した!!
第10位 ソフトバンクでんき +8,218円損した!!
第11位 東京ガス +9,658円損した!!

我が家の電気使用量だと、従量料金の2段階目部分が安いエルピオでんきが長い目で見ると最安値になりました。

電力自由化を見える化してみたらわかったこと

毎月の電気代は東京電力から届く請求書に目を通すくらいでしたが、電気使用量などをちゃんと見ると、自分の生活にあった電力会社の選び方が見えてきました。

単純に電気料金だけで選ぶ方法だけではないと思います。

あなたのライフスタイルにあったメリットを提供してくれる電力会社を、選んでみてはいかがでしょうか。


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